皆さん、訪れていただきありがとうございます!クラウドファンディング応援ライターのAyakoです♪
クラウドファンディング体験者の方に、色々な角度の想いや体験談のインタビュー連載を発信しています。
今回取り上げさせていただくのは、ひとたび球が滑り出せば、大人も子供もつい夢中に見入ってしまうピタゴラ作家さん!2021年4月に『3分超えのインディージョーンズ風ピタゴラ作品を完成させたい!』というプロジェクトに挑戦されたピタゴラ装置作家の玉置亮達(たまおきりょうたつ)さんにお話しを伺いました。
成功難易度MAXの3分超えピタゴラ作品全力投球中!!
現在玉置さんは、クラファンの目玉とした3分超えのピタゴラ作品を誰かとチームを組む形ではなく、たった一人で黙々と取り組まれています。玉置さんのクラファンプロジェクトは、347%という達成率でフィニッシュを迎え総勢214名もの支援者が集まりました。反響のあったピタゴラキットをより多くの方々にお届けしたい思いから、リターンは当初の予定を大幅に追加となり、一つ一つのパーツ切り出しも全てご自分で作成されています。3分超えのインディージョーンズ風ピタゴラ撮影と、リターンの制作の時間に追われる中で貴重なお時間をいただけました。
玉置さんの作業部屋に入らせていただくと、息をひそめたくなるくらいの細かく建設されたピタゴラ装置が目の前に広がり、感動と衝撃で胸が熱くなります。
ー 圧巻のピタゴラ装置ですね!大変だと感じた事はどんな時ですか?
(玉置さん)まず第一に、今がまさに色々な大変さを感じています。3分以上をノーミスで撮影に挑むことと、ご支援いただいた方々に少しでも早くリターン品をお届けしたいのですが10月末を目途にしていた発送がずれ込んでいるので、精神的に非常にキツさを感じています。
(玉置さん)物の動くエネルギーは位置エネルギーしか無いため、長編作品に挑むには高さを出さないと何回もリフトアップしなければならなくなり、上がるポイントが失敗する確率を上げてしまうのであまり入れたくないポイントではあるのですが、作品のスペースが限られているので、思いっきり上げて流していく形を取っています。3分をノーミスで成功させるハードルは、プレッシャーとやり切りたい思いが交錯して正直苦痛にも似た思いです。
(玉置さん)苦痛にも似た思いを感じるのは、以前撮影を諦めてしまったことが1回だけあるのです。撮影を始めると1日10時間程ずっと撮りっぱなしなので、精神的に挫折てしまいそうな局面との戦いです。1回諦めてしまった時は、”諦めずにちゃんと撮っておけばよかった・・”とずっと胸に思い残しているので、それ以来諦めずに取り組むと決めて制作しています。
撮影がなかなか成功しないと、『隣の部屋から変な叫び声がする』と嫁さんに言われるくらい発狂しています(笑)
ピタゴラ装置の側に、細かいパーツが詰まった箱がありました。すぐ手に取れる位置にあり、『高さ調整や微調整は経験と勘です』と仰る玉置さんは、時間差が見せ場のコーナー作りを何度も何度も、赤・青・黄色の玉を装置に滑らしながら数ミリの木材パーツを挟み込み、角度や微細な動きを少しずつ確かめながら進められていました。想像以上に、根気と忍耐力の要る作業です。
ー お一人での作業の中で励みになる支援者からの応援や周りの方々からの温かいサポートなどはありますか?
(玉置さん)日々の地道な作業の中、煮詰まったり悩んだりした時に嫁さんの存在は本当に有難いと感じています。そんな大げさな事ではないのですが、自分がどんなにあたふたしていても、嫁さんはいつもニュートラルに普通に接してくれています。良い意味で距離感を持って見守ってくれているので、そんな彼女と接していると『焦ることはないんだ』と冷静になれて気分的に落ち着くことが出来ています。
(玉置さん)ピタゴラ装置の仕組みの一部に、嫁さんのヒントを活かした部分があるんです。『この後、どうしたらいいと思う?』と相談を持ち掛けると、『こうしてみたらいいんじゃないかな?』と支えてくれています。
そして自分には妹がいるのですが、お願いをすると文句を言わず嫌な顔せず見返りも求めずに、リターン品に使用する木材のやすりがけや作業の協力をしてくれています。どれだけ助かっているか・・足を向けて寝れない思いです。家族の温かさや、支えをとても実感しています。
(玉置さん)有難いサポートのお話しをこの間いただいたのですが、地元の商工会議所の先輩で警備会社を経営されている方が、会社で使う予定のスペースの1階と2階部分のご提供をいただけました。本当に良くしていただいているので感謝しています!今後2022年、年明けの取り組みなのですが、更に長い7分におよぶピタゴラ装置に挑む予定なのです!時間は今回厳しさを感じている倍以上の長編ですが、狭いスペースでギュっと詰め込んで装置を作ると流れの向きを作るのが厳しいのですが、広さがあると色々な制限が解除されるので、とても楽になるのです。スペースの悩みが軽減されるだけで、楽しみが今から広がります!!
この取り組みを通して全ての人へ発信したい思いとは・・
ー ピタゴラ装置作家として歩み出したきっかけをおしえてください。
(玉置さん)大学卒業時のエントリーシートを作成して企業就活していく際に、個々の特色よりも横並びの教育された現場から出荷されていくような感覚に違和感を感じていました。
『自分はそんなために生きているんじゃない』そう感じてしまったんです。
物を生み出すクリエイティブ思考があったので、自分の心にしっかりとリンクして体が教えてくれる方向に進んでいったら、この形となりました。人と同じことをするのが好きではない性質から、人と違う事で自分のアイデンティティを保つ感覚が強くて、人と違う事をしている自分に安堵しているところもあります。それはピタゴラも同じで人と同じ装置をやるという選択肢はなく、違いを表現するには?という思いの中で、今の独自のピタゴラ作品となりました。ピタゴラ仲間にはギミックに長けている人が多いので、唯一無二のアドベンチャーという作風で”自分らしさを表現する世界観”を大切にしています。音楽活動をしていたので、芸術性に富むような感覚が反映されているのかもしれません。
ー 玉置さんのピタゴラ作品を通じて発信したい思いや自分の姿とはどんなことですか?
子どもを持つ親として、ピタゴラの活動を通じてこれからを担う子供たちの才能が、開花するヒントや手助けになったら嬉しいです。
”人と違って良いんだぜ!!”ということを伝えていきたいのです。好きな事をやれとよく言ったりしますが、これからの時代は特に”好きな事しかやっちゃダメ”だと思うんです。AIのシンギュラリティが来た時に、ほぼ確実に仕事のほとんどはAIが担っていってしまうと思います。そんな未来が見えている中で、自分にしか出来ないことを真剣に探究することって、とても大切になっていくと思うんです。そこをしっかり持っていないと、その人の存在意義という生きている意味を問われかねない未来を感じます。
気付いた時には、自分っていったい何なんだろうと絶望してしまう人も出てきてしまうのでは・・と思うのです。
何か一つ、指針となる生き方を出来ていればいいなと思います。自分の生き方が作品だと思っているので、そういう生き方という作品を残すことで『おいおい・・、バカなことをやった奴もいるんだなぁ・・。じゃあ、自分もいつかいつかと先延ばしにしていた好きな事をやってみよう!』と誰かの励ましになるような姿を残したいです。
子供だけでなく、全ての人たちが生まれ持った才能を探求するそんなきっかけになったら本望です。
☆★Ayako’s EYE★☆
玉置さんとのお話しには、”誰かに決められたものではなく、自分でやってみて合っていればすごくしっくり来るし、合っていなければ違和感や抵抗感がある。誰かとの比較でもなく、自分がどうしたいのか?自分の心はどっちに行きたがっているのか?”という内省する言葉に人生の目的の答え合わせをさせていただいている思いになりました。特に印象的だったのは『志という言葉は、心が指し示す方向です』というお言葉は、とても私にしっくり来る背中を後押ししてくれる一言でした。
クラファン体験者の方々の貴重なお話しや、出会いに心から感謝いたします。
ピタゴラ作家の玉置亮達様、お忙しいところご協力いただきありがとうございました!!
※写真撮影の間のみ、マスクを外していただき撮影しております。
玉置さん関連サイト
玉置亮達のブログ(https://tamaokiryoutatsu.com/)
たっつんTV / tattsun TV YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/tattsuntv)
ピタゴラ作家 玉置亮達(たっつん) Twitter(https://twitter.com/tattsun_tamaoki)
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